審美歯科修復における光学的シミュレーション解析

研究体制

  • 【代表者】若林一道(歯学研究科)
  • 【代表者】天羽康介(歯学研究科)
  • 【代表者】中村隆志(歯学研究科)
  • 【代表者】矢谷博文(歯学研究科)
  • 【連携】酒井英樹(大阪市立大)
  • 【IDS】松下康之 (情報科学研究所)
  • 【IDS】長原一

概要

  • 患者の口腔内の審美性に対する要求が高まっている。
  • 特に前歯部においては単に機能を回復するだけでなく天然歯に近似した色調や光の透過性を有する修復治療が求められる。
  • 歯冠修復装置・支台築造体に使用される材料により、光を当てた際の見え方は大きく異なる。
  • そこで、各種歯冠修復材料や歯の組織の光学特性を分析し光学的シミュレーションを行うことで、天然歯や歯冠修復物における光の振る舞いを可視化し、解析する。

これまで

  • 天然歯に近似した色調や光透過性の再現は歯科医師や歯科技工士の経験によるところが大きい。
  • 光学ではなく、色彩に関する研究がほとんどである。
  • 歯および歯冠修復物の光学的性質を定量的に解析した研究はなされていない。

データビリティフロンティア機構

  • 歯に対する光学的シミュレーションに必要な光学特性データおよび取得方法の検討、および解析手法の構築
  • 光学的シミュレーション手法の構築により、新規歯冠修復材料に付与すべき光学特性の推定

期待される効果

  • 光線追跡シミュレーションが可能となれば審美歯科治療に対し様々な知見を得ることができ、より天然歯に近い光学特性を有する、高度な審美歯冠修復治療が可能。
  • 新たな学問分野として、「予測審美歯科学」の創造および確立。
長原一
長原一
教授

コンピューテーショナルフォトグラフィ、コンピュータビジョンを専門とし実世界センシングや情報処理技術、画像認識技術の研究を行う。さらに、画像センシングにとどまらず様々なセンサに拡張したコンピュテーショナルセンシング手法の開発や高次元で冗長な実世界ビッグデータから意味のある情報を計測するスパースセンシングへの転換を目指す。